青いうた のど自慢青春編
(C)2006「青いうた」製作委員会
美しい山、川、海が彩る自然に恵まれた青森県むつ市。1年留年した達也と1才年下の弟・良太は、もうすぐ一緒に中学を卒業する。卒業パーティー当日、ねぶた太鼓や合唱部の「翼をください」などがステージ上で披露されている。ところが、赤髪一派が乱入しパーティーはメチャメチャになってしまうのだった。中学を卒業して、達也は町工場で働き始めた。良太は中華料理店に就職。恵梨香は昼間は美容院で働き、夜は美容学校へ通う。俊介は東京の高校へ進学し、東京で生活を満喫している。彼らはそれぞれの道を歩き始めたのだ。達也は、町工場での単調な日々と良太の面倒の見るのに嫌気がさして、故郷を捨て東京へ向かうのだった。東京での達也は、夢はすぐに食い尽くされ、恵梨香との仲は次第に疎遠になって行く。一年が過ぎようとする頃、むつ市でのど自慢が開催される事になった。良太はもう一度四人で歌うためにみんなに連絡を取った。しかし、達也はむつに戻らないで、荒んだ生活をし、金融業の事務所にいた。小さなラーメン店のテレビに、良太、俊介、恵梨香が映っていた。ラーメンに箸もつけずられずにいる達也。涙が溢れていた。むつ市の文化会館では達也の為に、留美と娘恵梨香が「木綿のハンカチーフ」を歌っている。懐かしいむつの風景、夕焼けに染まる海岸。達也は恵梨香のいる町に帰ってきた。